年金法改正案が2020年5月29日に成立しました。
ザックリいうと僕ら会社員でもiDeCoに加入できるようになります。
つまり、自分で金融機関を選び、
その中の好きな商品に投資できるようになったということです。

僕の会社のDCは三井住友信託なのですが、ラインナップが微妙で、積極的に活用する気になれませんでした。
この記事では
- 今回の法改正の概要
- 改めてiDeCoと投資のメリットのおさらい
- iDeCoをする場合のおススメ証券会社とその商品
について解説します。会社員の方必見の内容です。
この記事を読んで欲しい人
- 全ての会社員
- DC,iDeCoのことを良くわかっていない人
結論:20代、30代は迷わずiDeCoを始めるべき

DCの概要
DC (企業型確定拠出年金)
退職金の代わりに始まった制度
企業が月々一定額を社員に渡し、会社員がそれぞれで運用して退職金を増やしていくイメージ
メリットは
- 掛け金が非課税(会社から支給されるDCのためのお金には税金がかからない)
- 運用益も非課税(儲かったお金に税金がかからない)
- 受け取り時には所得控除が受けられる(いざ下すときにもなるべく税金がかからない仕組み)

それでは次に、5月末の法改正内容を解説します。
年金法改正の概要(DC、iDeCoに関わる部分のみ)
DCの加入可能年齢の拡大 (2022年5月施行)

65歳以上は加入不可でしたが、70歳未満の方まで加入ができるようになりました。
- DCは加入可能年齢が65歳未満⇒70歳に引き上げ
- iDeCoは加入可能年齢が60歳未満⇒65歳に引き上げ
50代の方で加入期間が短いため、運用期間が短くなりメリットが少ないと感じていた人も
充分に税制メリットを受けながら運用できるようになった。
見方を変えると、これからはもっと長く働けよ!と国に言われている気がしますが気にしないようにしましょう笑
とにかく、働いてさえいれば非課税の期間が長くなったのは喜ばしいことです。
受給開始時期の延長

今までは60~69歳までだったのが、75歳までになりました。
今までの制度では約10年間に1度は暴落が来ると考えると、
受給開始の何年か前には元本保証型に変更する必要がありました。
しかしこの延長によって、最長15年は貯金さえあればギリギリまで株式での運用が可能になります。
より多くのリターンを目指す人にとってこれはありがたい変更ですね。
※健康に長生きすることが必須条件ですが…
DC加入者のiDeCo加入の要件緩和 (2022年10月施行)

ここがこの記事で訴えたい最重要ポイントです!
今まではDCに入っていると、労使合意がなければiDeCoは併用できなかった。
法改正で誰でもDCとiDeCoを併用できるようになった。
DCの掛け金の上限は55,000円までです。
例えば勤め先の企業から1万円の拠出金が出ていたとして、フルで活用した場合は
自分の給料からDCへの投資可能額 | 45,000円 |
会社からの拠出額 | 10,000円 |
合計 | 55,000円 |
という感じでした。
ただ、先ほども少し触れましたが、
DCは会社が決めた証券会社での運用を強いられるので商品のラインナップが微妙であることが多いです。
例え税制メリットがあっても、資金拘束期間と商品の魅力の低さから
自分の給料からもDCに入れるという人は少数派でした。
しかし、iDeCoが併用できるとなれば話は別です。
自分の給料からDCへの投資可能額 | 25,000円 |
iDeCo枠 | 20,000円 |
会社からの拠出額 | 10,000円 |
合計 | 55,000円 |
iDeCoであれば
- 非課税枠を使いながら
- 自分の好きな証券会社で納得した商品に
投資できます。

まさに、自分年金作りに最適な制度へと生まれ変わりつつあります!
メリットとデメリットに関して


ここで、1度DCやiDeCoのメリット/デメリットについてまとめておきます。
節税メリット
DCとiDeCoで使うお金には税金がかかりません。
具体的に言うと、本来給料に発生するはずだった所得税、住民税が免除されます。

例えば年収600万の人が毎月2万円 iDeCoで運用すると…
ろうきんのiDeCoシミュレーターが便利なので試しに使ってみて下さい!

なんと年間 48,500円も節税できてしまいます。
納得した商品に投資出来て、かつ節税もできるなら言うことなしですよね。
長期運用による複利効果
原則60歳になるまで投資を続けることになるので、必然的に複利効果も莫大なものになります。
夢のある話を、ということで毎年2万円を30歳からギリギリの75歳まで
45年間、リターン4%で運用できたとしましょう。
結果は下のようになります。


なんと3,000万円まで膨れ上がります!これは夢がありますね。
デメリットは資金拘束
DC、iDeCoの最大のデメリットは60歳までお金を出せないこと
つまり資金拘束を受けるということです。
あくまで数10年は使わない資金で運用する必要があります。

未来の自分の仕送りだと思って、固定費削減や本業の収入アップを頑張りましょう!
iDeCoにおススメの証券会社 BEST3

いつもならお決まりの証券会社をおススメするのですが、iDeCoとなると話は別です。
3位:SBI証券
- ネット証券口座数1位の信頼感
- サイトが非常に使いやすい
- 今後の商品ラインナップの拡充にも期待が出来る
取扱商品数も38本と他の証券会社最多です。
ただ残念なのは、つみたてNISAで運用するような投資信託がラインナップにないこと。
ただ、今後ラインナップの拡充や変更が期待できるので
迷ったらSBI証券をおススメします。
おススメ商品
ひふみ年金:ここ3年半のトータルリターンが40%以上の化け物商品。ただアクティブファンドなので手数料が高めなのと、この先何十年もこの成績を出せるかというと疑問。投資スタートのスタートダッシュに活用するのはありかも?
2位:楽天証券
- 現時点でのSBI証券と2代巨頭という安心感
- 楽天・全米株式インデックス・ファンドや楽天・全世界株式インデックス・ファンドなどつみたてNISAでの運用候補に入る商品ラインナップ
楽天証券をメイン証券口座にしている人は、そのまま楽天証券でiDeCoを始めるのが一番楽でいいと思います。
商品も楽天VTIやVTが存在するので、ほとんど商品選びに迷うこともないでしょう。
おススメ商品
楽天・全世界株式インデックス・ファンド:この商品1つで世界47か国に投資できる。運用期間が長いことを考えると、バンガードという投資ファンドの老舗企業が運営する商品に投資できるという安心感は格別。
1位:マネックス証券
信託報酬が安いeMAXIS Slimシリーズに投資が可能
普段ならおススメしませんが、商品ラインナップの点から
iDeCoにおいては
をおススメします。
なぜなら運用期間が長い=信託報酬が安い商品を選ぶことが運用益をアップさせるカギになるからです。
その中で、マネックス証券は
eMAXIS Slimシリーズの
- 全世界株式(信託報酬 0.11%)、
- 先進国株式(信託報酬 0.1%)、
- 米国株式(S&P500) (信託報酬0.096%)
を網羅しているのです。
おススメ商品
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):全世界に投資でき、かつ低コストという最強商品。低コストを売りにしている商品なので、これからもっと信託報酬が下がることも期待できる。

誰にでもおススメでき、手堅い運用ができるという点で僕はマネックス証券を1位としました。
まとめ:投資必須の時代が来ている。優遇制度を活用して豊かな老後のための準備を始めよう。


以上、法改正によるDC、iDeCoの変更内容とおススメ証券会社の紹介でした!
この記事のまとめ
- 会社員でも2022年からiDeCoに加入できるようになる
- 上限は月々2万円で、年収600万程度なら48,500円の節税にもなる
- iDeCoをするときのおススメ証券会社1位はマネックス証券
これから超高齢化社会、人口減少が確実に来ます。
若い世代はどんどん税負担が重くなるでしょう。だから僕らは投資することが必須です。
何度も言いますが、長期投資はギャンブルではありません。
いち早く投資の有用性に気づき、生活の一部にすることが
この先の未来を光り輝くものにするカギになります。
このブログがその助けになるよう、これからも僕は発信を続けていきます。
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