「セルインメイ」「夏枯れ相場」など、投資をしていると
普段の生活では聞きなれない言葉を耳にすることも多いと思います。
これは「アノマリー」
アノマリーとは、はっきりした説明はできないけれど、ある程度の再現性がある経験則のようなものです。
この記事では、特に投資初心者に役立ちそうなアノマリーだけ集めてみました。
使えそうだと思ったものは、自分の投資戦略に組み込んで利益をアップさせちゃいましょう!
この記事を読んで欲しい人
- 投資のアノマリーに興味がある人
- 自分の投資戦略に一工夫加えたい人
結論:信じるか信じないかはあなた次第です

アノマリーとは

うーむ。今日も値動きほぼなし。夏枯れ相場だなぁ。

夏枯れ相場ってなに~?

先進国は夏に大型休暇がくるでしょ?
買う人も売る人も少なくなるから、夏には株価が動きにくくなるんだ。
この事象を表現した言葉が「夏枯れ相場」で、アノマリーの一種だよ。
アノマリーに関して
アノマリー(anomaly)とは、ある法則・理論からみて異常、もしくは説明できない事象のことを言います。
実は投資の世界にも、このアノマリーが存在します。
長い投資の歴史に裏付けされた事象なら、利用しない手はありません。

ということで、小難しい話はあまりしないで誰にでも使えそうなアノマリーを抜粋して紹介していきます!
簡単だけど使えるアノマリー集
1月効果

12月末から1月第一週の株価はよく上がることを言います。
一説によると、大口投資家や機関投資家の事情のようです。
少しでも税金を安くしたいので、12月末は含み損を抱えたままわざと確定させることが多いんだとか。
※ちなみにこの現象はウインターブレイクと言います。

なんかウインターブレイクって必殺技みたい!

やってることは節税だからカッコよくはないけどね…
この売りによって得た現金を1月にはまた投資に使うので、12月末から1月は株価が上がりやすいということですね。
セルインメイ

5月は株が値下がりしやすいので、その前に売れというアノマリーです。
アノマリーの代表格ともいえるセルインメイ。
意味は5月は値下がりトレンドの起点になりやすいので、一度売るのが良いというもの。
実はこのアノマリーには「10月には戻りなさい」という続きがあります。
ざっくりいうと、投資には
- 5~10月は下落傾向
- 11月~4月は上昇傾向
というサイクルがあるということです。

そういえば、りおさんのリバランスタイミングもこれを参考にしてたねー
僕は過去にアノマリーを利用したリバランスタイミングを提案した記事をかきました。
詳細を知りたい人は「リバランスの意味と効果 【1年に1回の確認でリターンUP】」を読んでみて下さい。
夏枯れ相場

7月~8月は株価が動きづらいことを言います。
冒頭に触れましたが、先進国は基本的に夏季休暇に入るため7月から8月は大きな株価変動が起きづらいとされています。

日本は長くても1週間くらいだけど、ヨーロッパは1ヶ月くらい休むっていうもんね!
8月後半の円高

8月後半になるとなぜか円高になる傾向が強いようです。
8月後半に円高になりやすいのは、主に投機狙いの人が
あえて夏枯れ相場を狙って仕掛けることがあるからと言われています。

米国ETFを買う人は、8月後半にまとめてドル転するとお得かも!
9月、10月の株安(彼岸底)

夏枯れ相場に続き、9月~10月も世界的に株安になりやすいと言われています。
先ほどのセルインメイでも触れましたが、10月まで下げが続くので
このタイミングで大量に買うとリターンが出やすいようです。
また、例外として10月4日は「投資の日」と言われており、この日だけは株価が上がりやすいとのこと。
ハロウィン効果

10月31日のハロウィンを境に株価が反発し、上昇傾向になることを言います。
このアノマリーにはヘッジファンドの事情があるとされています。
全てではありませんが、欧米のヘッジファンドの決算月は11月であることが多いんだとか。
つまり、決算前にアピールをしたいヘッジファンド側は、
9月から10月に大きな売りで株価を下げ、11月にかけて大きな買いで株価を反発させているらしいのです。
これが本当なら、アノマリーの10月に買えは非常に納得できますね。
米国大統領選は株高

米国大統領選挙は、大統領が景気政策をたくさん出すので株高になりやすいと言われています。
景気対策をたくさん出すのは、景気を良くすることでたくさんの支持を得るためです。
非常に納得できるアノマリーですね。
米国大統領選挙は4年に1回なので毎年ではありませんが、
ニュースがその話題で持ちきりになったら一括投資の手は止めた方がいいかもしれません。

2020年の8月も株価が上がり続けているのは大統領選挙の影響もあるのかな?
おまけ:サザエさん効果/ジブリ効果

都市伝説レベルのアノマリーを見つけたのでついでに紹介します。
サザエさん効果
サザエさんの視聴率が高いと株価は下がる
ジブリ効果
米雇用統計の発表がジブリ映画の放映と重なるとドル円は急落する
信じられないかもしれませんが、事実のようです。
一応の説明ですが、
サザエさん効果については、
サザエさんをたくさんの人が見る=家の中に多くの人がいる、つまり景気が冷え込んでいる
ジブリ効果については、
詳細は「第一金曜日のジブリ映画放映中に」が正しいようです。
そもそも米雇用統計そのものがドル円に大きな影響を与えやすく、その発表時間がジブリの放映時間とマッチするのだとか。

みんながジブリを見てほっこりしたくなる時期は、景気が悪くて心がすさんでいる時期と重なるからかもね~
まとめ:アノマリーも含めて世の中の動きを見てみよう

以上、知って得する投資のアノマリーでした。
この記事のまとめ
- 投資にはアノマリーと呼ばれる論理的には説明できない事象が存在する。
- アノマリー的には5月から10月は株価は下降しやすい
- アノマリー的には11月から4月は株価は上昇しやすい
- 米国大統領選挙の時期は株価は上昇しやすい
- サザエさんの視聴率が高いと株価は下落する
- 米雇用統計とジブリ放映が重なるとドル円は急落する
半分冗談のように紹介しましたが、あまり馬鹿にもできません。
これまで実績があるということは、これからも同じ流れが起きる可能性は十分にあります。
特に、人は2択を迫られたときより「有利そうな条件が揃っている選択」を取りがちです。

最後は勘だよね~
アノマリーを軸に投資をすることは余りおススメしませんが、全体を俯瞰で見るときの材料には十分になるでしょう。
次に株価を見るときはアノマリーも一緒に意識して観察してみて下さい。
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