2023年、あまりの不人気からジュニアNISAはひっそりと廃止されることが決まりました。
しかし皮肉なことに、その廃止決定のおかげでジュニアNISAが非常に魅力的な制度に
生まれ変わっています。
それこそ条件さえそろっていれば、誰でも活用すべきだとおススメできるレベルにです。
この記事ではジュニアNISAの概要と、リニューアル内容と活用方法をお伝えします。
これまでジュニアNISAについて興味が無かった人も是非、読んでみて下さい。
この記事を読んで欲しい人
- ジュニアNISAについて知らなかった人
- ジュニアNISAのリニューアル内容を知らない人
結論:条件が合う人は今すぐジュニアNISAを始めよう

ジュニアNISAとは?

りおさ~ん
NISAって一般NISAとつみたてNISAの二つだけなの?

ううん。実は知る人ぞ知る3つ目のNISAがあるんだ。
その名もジュニアNISA!

へ~
でも、今まで全然聞いたこと無かった!なんでだろ?

単純に国の宣伝力の低さもあるけど、制度そのものが使いにくくて広まらなかったことが原因かな。概要を説明するね。
そもそもNISAについてよくわからないという人は「長期運用で安定リターン つみたてNISAを始めよう」を読んでみて下さい。
ジュニアNISAの概要
ジュニアNISAの正式名称は「未成年者小額投資非課税制度」です。

つまり未成年者向けのNISA制度なんです。
ジュニアNISA
- 利用できる人:日本に住んでいる0歳~19歳
- 非課税対象:株式・投資信託などの投資から得られる配当金・分配金や譲渡益
- 口座開設可能数:1人1口座
- 非課税投資枠:80万円/1年
- 非課税期間:最長5年
- 投資可能期間:2016年~2023年
- 運用管理者:口座開設者本人(未成年)の2親等以内の親族(両親や祖父母)
ジュニアNISAのメリット

いうまでもなく、配当金、分配金、譲渡益が非課税になることです。

僕たちが株式の売買によって利益を得た場合、20.315%が課税されます。
100万円の利益を得たら、約20万円は国に徴収される運命にあります。

20.315%の税金を免除されるならとってもお得だね~
ジュニアNISAのデメリット

ただ、ジュニアNISAには他のNISAにはない大きなデメリットがありました。

ジュニアNISAのデメリット
- 原則、口座開設者が18歳になるまで払い出しができない
- 払い出しをした場合は、過去の利益に対しても課税される

課税されたら意味がないから、子供が18歳になるまでほっておくしかなくなるんだね。

でも、実際にお金が必要な場面なんて子供が18歳になるまでにいくらでもあるよね。だから使いにくく、人気が出なかったんだ。
「子供のための資産形成」という発想は素晴らしいのですが、あまりにもがちがちのルールで縛ってしまった結果、ついにジュニアNISAは2023年に廃止となりました。
しかし皮肉なことに、廃止が決定したことでジュニアNISAが劇的に素晴らしい制度へと変わってしまうのです。
ジュニアNISAの廃止で何が変わったのか?

りおさ~ん
もったいぶらないで何が変わったのか教えてよ~

ざっくりいうと18歳縛りが無くなって、非課税期間の5年間が終了した後は引き出しが可能になったんだよ。

え!?そしたら一般NISAとほとんど同じだね!

いや、もっとすごいよ。
新しく買い付けはできないけど、制度終了後も子供が20歳になるまでは非課税で保有可能になったんだ。

0歳の赤ちゃんから始めたら、20年分非課税になるってこと⁉
すご~い!
廃止による変更点
変更点をまとめます。
ジュニアNISA変更点まとめ
- 子供が18歳になるまで払い出しが不可→非課税期間の5年終了後は払い出し可能に
- 途中解約したら過去の利益にも課税→2024年以降であれば課税なし
- 非課税期間の5年間終了後も、子供が20歳になるまで非課税のままで継続保有が可能
ジュニアNISAの非課税期間の5年間が終わると「継続管理勘定」という口座に自動的に移管されます。
この口座で子供が20歳になるまで非課税で運用が可能なので、腰を据えた長期運用が可能になったということです。

好きなタイミングで売ることもできるし、すごくいい制度になったね!
また、あと数年で子供が20歳だからあんまりメリットないかもと考えている方も安心してください。
ジュニアNISAで運用した金融商品は、一般NISA口座に移し替えが可能です。
成人に近いお子さんをお持ちの方は、子供と二人三脚で実際に株や投資信託を運用し、
金融リテラシーを高めて将来に備えるという方法がとれます。

本当に価値があるのは、魚を上げることではなくて、魚の捕り方を教えてあげることですよね。
ジュニアNISAを活用するべき人の条件
制度の変更で、ジュニアNISAを活用すべき人の条件が見えてきました。
ジュニアNISAを活用すべき人
- 未成年のお子さんがいる人(0~5歳ならば超おススメ)
- 投資資金を年40万円以上計上できる人
- 長期投資ができる人
過去のデータから投資は15年以上の長期で運用すれば、マイナスにならないと言われています。
つまり今から始めても15年の非課税投資が可能な0~5歳の子供がいる人は超おススメということです。
長期投資運用について知りたい人は「投資信託の買いどきって存在するの?」を読んでみて下さい。

もちろん、僕ら大人にはつみたてNISAがあるのでつみたてNISAでも使いきれない投資資金がある人が対象になります。

夫婦なら1年で80万円以上ってことか~
頑張って働かないとね~
非課税だからと欲張って生活費を削ってまで投資を行うと、暴落時にひどい目にあいます。
心当たりがある人は「投資をするならいくらから? 必要な資金の考え方」を読んで、自分の投資金額について考え直しましょう。
ジュニアNISAをフル活用する方法

ジュニアNISAは投資できるものが一般NISAとほとんど同じなんだね。
どれに投資したらいいかな?あとおススメのネット証券とかある?

基本はつみたてNISAで購入を検討するようなインデックスファンドでいいと思うよ。ネット証券とあわせて詳しく解説するね。
投資先は広く分散されたものを選ぶ
ジュニアNISAで運用する金融商品は、インデックスファンドであるべきだと僕は考えます。
ジュニアNISAで選ぶべき商品
- インデックスファンド(2023年以降新規の買い付けができないから)
- 全世界株式(商品の変更ができないから)

アクティブファンドは信託報酬が高いから、新規買い付けができない状態での長期保有は不利だよね。

せっかく出た利益がゴリゴリ削られるもんね。
もちろんS&P500に連動したファンドや、全米式ファンドも悪くない選択肢だと思います。
ただ僕の想いとしては、全世界株式を運用することで子供に
「君が大きくなるまで世界はこれだけ成長したんだよ」
というメッセージも合わせて伝えられると考えました。

どやぁ

なんでそんなどや顔なの~?
安定感のある証券会社を選ぶ

そして、ジュニアNISAでは途中の口座移管ができないので最大手のネット証券を選ぶのが無難です。
現在のネット証券最大手はSBI証券
SBI証券
- 口座開設・口座維持手数料無料
- 取引手数料業界最安クラス
- 国内株・外国株、トップクラスの豊富な投資先
余計な手数料はかからず、ほぼ確実に投資したいファンドが見つかると思います。
特に思い入れがある証券会社がない場合はSBI証券
まとめ:条件に合う人は今すぐジュニアNISAを始めよう!

以上、ジュニアNISAに関してでした!
この記事のまとめ
- ジュニアNISAは2023年に廃止が決定
- 廃止が決定したジュニアNISAは結果的にお得になった
- 投資できるのは2023年までで1年に80万円
- 子供が20歳になるまで非課税
- 2024年からは払い出し可能
- ジュニアNISAの投資対象はインデックスファンドがおススメ
- ジュニアNISAを始めるなら、業界最大手のSBI証券
がおススメ
人生100年時代の到来が予測されている中、NISAのような非課税制度は使い倒さないと損です。
余剰資金でというのが大前提ですが
- 常に家計を見直し
- 豊かな消費を行いつつ
投資も生活の一部として取り入れることで、みんなでこの変化が多い時代を乗り越えていきましょう!
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