個人年金保険を20代から始めるのはアリかナシか

老後2000万円問題の影響もあって、20代でも老後のためにと

「個人年金保険」

に入る人が増えているようです。

実は僕も新人時代に入っていました。

そこで今回は個人年金保険を20代から始めるのはアリかナシかについてお話したいと思います。

この記事を読んで欲しい人

  • 個人年金保険に入ることを検討している人
  • 個人年金保険に入っている人(20代、30代)
目次

結論:個人年金保険を20代から始めるのはナシ

個人年金保険とは

個人年金保険とは保険料の払込期間に保険料を納めることで、

契約時に決めた年齢に達したら年金を受け取ることができるという貯蓄型の保険です。

保険の窓口 インスウェブより抜粋

生命保険文化センターの調査で、29歳以下の個人年金保険の世帯加入率は15.3%

少ないように感じますが、6年前は3.9%でした。(なんと4倍も増加!)

今の若い世代は将来の貯蓄に関して、大きな不安を感じていることが分かります。

りお

貰える年金の金額が減るって考えたら、不安にもなりますよね。

個人年金保険のメリット(と言われていること)

  1. 確実にお金が貯蓄できる(途中で解約すると元本割れするため普通はしない)
  2. 控除が受けられる(最大年68,000円)
  3. 安全にお金を増やすことができる(元本保証型が多い)

確実にお金が貯蓄できる

個人年金保険は例え10年後であっても商品によっては解約すると元本割れを起こします。

僕が実際に入っていた明治安田生命の虹色きっぷを例にすると(平成28年の資料を参考にしています)

経過年数1年で解約すると返戻率は60.8%

経過年数10年で解約しても返戻率は97.4%

りお

つまり1度入ってしまったら最後、損したくないなら絶対にやめられなくなるということです。

得したくて個人年金保険に入ったのに、途中解約なんてするわけないよね

ということで「確実にお金が貯蓄できる」とされています。

控除が受けられる

1年間(1月1日から12月31日)に支払った保険料は、金額に応じて

生命保険料控除として、その年の所得から控除することができます。

りお

保険料をたくさん払ったから、その分は税金から差し引くという制度です。

平成24年1月1日以降に締結した契約の場合

個人年金保険料控除

  • 所得税:最高 40,000円(年間支払額が8万円以上の場合)
  • 住民税:最高 28,000円

安全にお金を増やすことができる

途中解約さえしなければ、元本割れせずに確実にお金を増やすことができます。

僕が入った虹色きっぷは

払込保険料の合計が288万円で

60歳から受け取れる金額は一括受け取りだと345.2万円

19.8%増加するというものでした。

個人年金保険を20代から始めるのはナシと考える理由

資金を長期間拘束されてしまう

20代に資金を一部でも長期間(60歳まで)の拘束を受けるのは大きなデメリットです。

  • 会社員生活を続ける中で「独立したい」と考えるようになったらどうしますか?
  • 高い保険料に家計が圧迫されて、やりたいことを我慢しないといけなくなったらどうしますか?
  • そもそもクビになったり、給料が減ったらどうしますか?

何が起こるかわからないこの激動の時代に、この商品はあっていません。

りお

そもそも、貯蓄できないという人は自分で貯蓄できるようになる必要があります。
そのままだと、年金を受け取ったらすぐに使って無一文になりますよ!

また、20代で使う100万円と60代で使う100万円が同じ価値だと思ってはいけません。

同じ100万円でも20代で得られる「ワクワク」「ドキドキ」は全く違うものになるはずです。

20代は基本的に自己投資と資産運用にお金を回すべきです。

利回りが低すぎる

拘束される年数に対して、利回りが低すぎます。

僕が入っていた虹色きっぷは19.8%増えるよとうたっていましたが、

複利の考え方が抜けています。(わざとでしょうね)

詳しくは「積立保険はいらない!僕が保険を解約した理由①」で解説しています。

そもそも積立保険は僕たちのお金を集めて、主に債券を運用することでお金を増やしています。

債券は元本割れしない代わりに利回りが低いという性質があります。

そこからさらに保険会社が手数料を持って行くので、

僕たちの手元には少ししかお金が戻ってこないということです。

今の時代、債券はどの銀行でも買うことが可能です。

絶対に元本割れさせたくないのなら、自分で債券を買いましょう。

増やしたいのなら、つみたてNISAなどの制度を利用して少しずつ資産運用を始めましょう。

インフレに弱い

一般人
一般人

とはいえ、めんどくさがりな僕にとっては

勝手にお金を増やしてくれるからあり!

という方にもう一つ残酷な真実をお話します。

個人年金保険はインフレにものすごく弱いです。

インフレ(インフレーション)

モノの値段が継続的に上がる状態。通貨の価値は下がる。

同じ値段で売られていても、いつからかお菓子の量が減っていたことに気づいたことはありませんか?

昔は100円で100g買えていたものが、今では200円かかる。

これがインフレです。

つまり100万円が60歳のときに110万円になる商品でも

お金の価値が下がって、未来の110万円の価値が今の100万円程度になっていたら

ただお金を拘束されただけだったという悲しいオチになってしまいます。

先にも言いましたが、インフレリスクがある以上はしっかりと資産運用しながら、

自己投資をして生涯年収を増やすことに集中した方がよっぽど現実的です。

まとめ:個人年金保険を20代でやるのはナシ。というより商品としてナシ。

解放

20代でやるべきこと。

それはキャリアアップのための自己投資と投資経験を積むことです。

超高齢化社会になっていくことが確定しているため

社会保険料は上がり続けるでしょう。

その中でも自由に生きていくためには

  • 本職の年収を上げる(副業を+するのもあり)
  • 投資でお金を増やしていく

という2つの軸が必須です。

ぼったくり保険などに頼らず、自分の力で生きていけるようしっかり学んでいきましょう。

僕も知っている情報は余すことなくすべて発信していきます。

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