ネット証券にNISA口座を作り、いよいよつみたてNISA生活のスタート!
しかし、いざ投資信託を買おうとすると
「どんな商品を、どのくらいの比率で購入すればいいんだ?」
という疑問で頭がいっぱいになり、手が止まってしまいます。
ということで、この記事ではつみたてNISAを行う際に
「どんな商品を、どのくらいの比率で購入すればいいのか?」という疑問に答えます。
この記事を読んで欲しい人
- つみたてNISAで買う商品と比率に関して迷っている人
- アセットアロケーションの意味が分からない人
結論:つみたてNISAは全て株式でOK。迷う人は全世界一択。

アセットアロケーションについて

アセットアロケーションとは
アセットアロケーションとは資産配分のことです。
アセットアロケーション
同じ特性を持った金融資産グループの組み合わせのこと
(例)外国株式:35%、国内株式:25%、外国債券:20%、国内債券:20%
ちなみに「外国株式」という同じ特性を持つ金融資産のグループを「アセットクラス」という。

つまり、つみたてNISAの1年40万円までという上限金額を
どのアセットクラスに、どれくらい投資すればいいの?という話を今からします。
なぜアセットアロケーションが重要なのか?

それは運用パフォーマンスの80~90%が、アセットアロケーションによって決まるという研究結果があるからです。
アセットアロケーションは運用パフォーマンスの80%を決める
つまり大事なのは次の2つだということ
- 個別銘柄や金融商品を厳選したり、投資のタイミングを測るよりもアセットアロケーションを考える方が有益
- 個別銘柄や商品で頭を悩ませるよりも、コストや分かりやすさを重視して選んだほうが良い
投資の世界で伝説級の人は何人かいますが、それぞれ投資法は異なっています。
それでもその人たちが成果を出しているのは、アセットアロケーションがしっかりしているからだとも解釈できます。
どの商品が一番儲かるか?という思考ではなく
どのアセットクラスを組み合わせたらいいのか?という思考を持つようにしましょう。
つみたてNISAでのアセットアロケーション

つみたてNISAで選びたいアセットクラス

それはリターンが大きい「株式」です。
つみたてNISAの特徴は何といっても最大で20年間、運用による利益が非課税になることです。
なので、大きいリターンが期待できるアセットクラスを中心にすることをおススメします。
具体的に言うと
- 先進国株式
- 新興国株式
- 全世界株式
が代表格です。
アセットクラスごとの期待リターンに関して

次に気になる期待リターンを見ていきましょう
アセットクラス | 2020年期待リターン |
先進国株式 | 4.5% |
新興国株式 | 7.5% |
全世界株式 | 4.8% |

お、じゃあ僕は新興国株式にしよう!
となる気持ちも分かるのですが、そう簡単じゃないのが投資です。
実はこういうデータも存在します。
アセットクラス | 2005~2019年平均リターン |
先進国株式 | 7.83% |
新興国株式 | 6.16% |
なんと過去のデータでは先進国株式のリターンの方が上なのです。
これは新興国は成長著しいものの、調子がいいときと悪い時の差が顕著であることと、
まだ経済的に安定していないことなど様々な要因が挙げられます。

個人的には、新興国の恩恵も受けたい人は全世界株式
それ以外の人は先進国株式でいいのかなと考えています。
つみたてNISAに債券は必要ないのか?

つみたてNISAという制度限定で考えると、僕は要らないと考えます。
債券の特徴
- 値動きが株式と比べて少ない(リターンが少ない、リスクも少ない)
- 安定的に利息が貰える
債券は防御力に優れている金融商品なので、株式と合わせて保有することで
その年の投資結果をマイルドにしてくれます。
つまり別の視点から言うと、債券は平均結果を下げてしまう存在だとも言えます。
なので、投資利益を非課税にするNISAとは相性が悪い金融商品だといえます。

防御力を高めてくれる債券という存在は大事ですが、つみたてNISAの枠内で運用するのは止めましょう!
自分でアセットアロケーションを決められない人へ
王道をマネする

そうはいっても結局何を買えばいいのさ!
という人はまずは全世界株式1本から始めてみることをおススメします。

参考:世界各国のPER・PBR・時価総額 (毎月更新) – myINDEX
全世界株式を持っておけば、世界全体に投資することになります。
良くも悪くも、世界の成長の恩恵を得られます。
悩んで前にすすめないならば、まずは王道から始めてみましょう。

ちなみにこれを市場ポートフォリオを呼ぶのですが、ロボアドバイザーとして評判のウェルスナビでも採用されるほど優秀なものです。
王道をマネするためのおススメの商品

僕も運用している eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)をおススメします。

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)をおススメする理由
- 全世界の株式にこの商品だけで投資が出来る
- 全世界株式への投資信託で信託報酬が一番安い(0.1144%)
- eMAXIS Slimシリーズはこれまでも信託報酬の値下げを行ってきたので、さらなる信託報酬の低下に期待が出来る。
まさにインデックス投資家にとってありがたい要素がすべて揃っている商品です。
eMAXIS Slimシリーズは他のアセットクラスも優秀なので、他のアセットクラスを軸にしたい人も一度確認してみることをおススメします。
まとめ:つみたてNISAは株式100%で運用しよう

以上、つみたてNISAにおけるアセットアロケーションについてでした。
この記事のまとめ
- アセットアロケーションとは資産配分のこと
- 資産配分を制する者はリターンを制する
- つみたてNISAの非課税制度を最大限に活かすためにも、運用は株式100%にする
- 迷う人は全世界式1本でよい
- 全世界式ならばeMAXIS Slim全世界株式がおススメ
ちなみにもう一つレベルの高い考え方として
非課税口座(NISAやiDeCo、DC)でリターンの大きいアセットクラスを
特定口座でリターンの少ないマイルドなアセットクラスを持つことを意識すると
税金対策にもなります。
つみたてNISAを通して少し投資に慣れてきたら、考えてみて下さい。
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