投資の勉強を進めていくと投資家はみんな独自の
「ポートフォリオ」
を持っていることに気づきます。
ポートフォリオを意識して投資を続けることで、
- みんなが買っている人気商品だから買う
- みんなが売り始めたから何となく売る
という投資家の必ず負けるパターンを避けることが出来ます。
この記事では投資初心者の登竜門である
つみたてNISAを軸にして考えるポートフォリオについて解説します。
この記事を読んで欲しい人
- ポートフォリオの作り方が分からない人
- アセットアロケーションとポートフォリオの違いが分からない人
結論:初心者のポートフォリオは全世界式一本でOK

ポートフォリオとは?
ポートフォリオの語源
ポートフォリオの語源ですが、紙ばさみや書類入れという意味です。
欧米では紙ばさみに資産の明細書を保管していたことが由来になっています。
ポートフォリオとアセットアロケーションの違い
よく似た意味で「アセットアロケーション」が使われますが厳密には違う意味です。

アセットアロケーション
資産をどう言う形でどれだけの割合で配分するかを意味する
例:
- 全世界株式 50%
- 国内株式 30%
- 国内債券 20%
ポートフォリオ
アセットアロケーションを具体的な金融商品で表現したもの
例:
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 50%
- ニッセイTOPIXインデックスファンド 30%
- ニッセイ国内債券インデックスファンド 20%

良く混同されて使われていることが多いので、情報収集する際は注意しましょう!
つみたてNISAにおけるポートフォリオの考え方

投資初心者の場合の結論
これから少し小難しい話をしますが

いいから結論を早く教えろ!
という方もいると思いますので、先に結論から話します。
僕からのつみたてNISAおススメポートフォリオは
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) 100%です。
なぜ全世界株式なのか?
- 期待リターンは約5%程度
- これ1本で全世界への分散投資が可能(ある国が潰れるというリスクを負わなくていい)
- 分散投資されているのでメンテナンスを必要としない
なぜeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)なのか?
- コストが全世界株式の中で最安値
- 業界最安値を売りにしている商品なので、これからのコストダウンにも期待できる。

参考に他の全世界株式商品も紹介します。
ETF(上場投資信託)を通して、全世界の株式に低コストで分散投資を行うことができるファンド。
投資対象として中型株、小型株も含まれるため、より多くの銘柄に分散して投資することが可能になる。
※信託報酬はSBIの方がeMAXIS Slimより安いのですが、実質コストはSBIの方が高いというデータがあるのでおススメからは外してあります。
ポートフォリオの考え方その①

アセットアロケーションから考えましょう。
いきなりポートフォリオを組もうとせず、アセットアロケーションから考えましょう。
つまり、銘柄から決めるのではなく
どんな金融商品に、どの程度資産を配分するのかを決めるのです。

いきなりそんな難しいことできないよ!
と思う人もいると思いますが
実はあることを決めると、自然に金融商品と資産配分は決まります。
それは「期待リターンとリスク許容度」です。
アセットクラス | 2020年期待リターン |
先進国株式 | 4.5% |
新興国株式 | 7.5% |
全世界株式 | 4.8% |
上記のようにアセットクラスごとに期待できるリターンは変わります。
ただいつからいつまでのデータをもとにするのか(過去10年?、20年?)
どの会社のデータをもとにするかで数字が変わってしまうことに注意してください。
ポートフォリオの考え方その②

トータルコストが低い商品を選びましょう。
アセットアロケーションが決まったら、次は具体的な商品選びです。
その際は信託報酬に注目するようにしましょう。
信託報酬とは、投資信託を保有しているときにかかるコストです。
インデックス投資家がコントロールできるのは、この信託報酬ぐらいと言われています。
頑張って、業界最安値の商品を探しましょう。
ポートフォリオの考え方その③

実績のある商品を選びましょう。
コストと並行して考える必要があるのは「実績があるか」どうかです。
信託報酬がどんなに安くても、運用が下手で途中でこけたり
コストが上昇してしまったら全てが無駄になるからです。
純資産残高が十分に大きい(基本目安は30億以上)ことを確認し、
その投資信託が売り出されてどれくらい月日が経っているのかを調べるようにしましょう。
まとめ:ポートフォリオは自分が求めているリターンを軸に決めよう

以上、つみたてNISAでのポートフォリオの考え方でした。
この記事のまとめ
- ポートフォリオとはアセットアロケーションを具体的に商品で表したもの
- 初心者は全世界式100%からのスタートで問題なし
- ポートフォリオを決めるときのコツは3つ
- ①自分が得たいリターンを考えて、アセットアロケーションを決める
- ②アセットクラスごとにコストが最安の商品を探す
- ③その商品の実績が信用におけるものかの確認を行う
投資に少し慣れてきたら貯金として貯めている現金も含めたポートフォリオを考えてみましょう。
全資産の株式比率を上げれば上げるほど、リターンは増えますがリスクも増えます。
考え方は同じで、
- どれだけのリターンを
- いつまでに欲しいのか
- どのくらいのリスクを許容できるのか
で決めればOKです。
自分で考えれば考えるほど、暴落時にもどっしりと構え、穏やかな毎日を送れるようになります。
一番まずいのは
「何の根拠もなく、誰かの真似をして、何の秩序もなく投資をすること」
スタート時には投資金額が少なくて事なきを得るかもしれませんが、
5年後、10年後の暴落のときには耐えられないかもしれません。
そうならない為にも、ゆっくりとでいいので自分だけのポートフォリオを作り上げましょう。
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