つみたてNISAを始めて、
あとは寝かせておけば大丈夫!と考えている人も多いのではないでしょうか。
その考え方は間違っていないと思いますが、僕は今のうちから
「出口戦略」
について考えることをおススメします。
今回の記事は、見切り発車でつみたてNISAを始めた人に向けて
現時点での僕なりの出口戦略についての考え方を紹介したいと思います。
この記事を読んで欲しい人
- とりあえずつみたてNISAを始めた人
- 出口戦略をどうしたらいいか迷っている人
つみたてNISAは最高利益を目指さない。しっかりと出口戦略を立てよう。

出口戦略とは

「出口戦略」という言葉を見慣れない方も多いと思うのでその説明からします。
元々は出口戦略とは、軍事的に損害が続く状況から損失・被害を
最小限にして撤退する戦略を意味します。
転じて投資では投下した資本をいかに切り崩すかの戦略という意味として使われます。

つまり非課税期間が終了する20年後にどうやってつみたてNISAを切り崩していくかの戦略について、今のうちから考えておこうと僕は提案しています。
つみたてNISAの制度のおさらい

まずはつみたてNISAに関しておさらいしましょう。

つみたてNISAのおさらい
- 1人につき1つだけNISA口座を作ることが出来る。
- NISA口座で投資した投資信託の利益(分配金と譲渡益)については20年間非課税
- 上限は1年間に40万円

合計800万円分の投資から得た利益を非課税にできるお得な制度でしたね。
もっと詳しくつみたてNISAについて知りたいという方は、こちらの記事もお読みください。

つみたてNISAの出口戦略 その1
相場に全てをゆだねる
相場を予想したり、コントロールするのは不可能です。
なので20年後の相場に全てをゆだね、非課税枠から外れた分だけ順番に切り崩していくというのがこの戦略です。

そんなの思考停止じゃないか!と考える方もいるかもしれませんが、ゆだねることを選択することは立派な戦略だと僕は考えます。
長期投資ではリターンは安定している

低成長のTOPIXでも、15年間の長期投資を行えばリターンは±4%に収まっています。

長年高い成長率を誇っている米国株(S&P500)ならば、
15年の長期投資では元本割れのケースなどなかったというデータすらあります。

つまりつみたてNISAの性質上、20年という長期投資になるのであまり元本割れは気にする必要はないということです。
この戦略のメリット:ストレスフリー
この戦略のメリットは何よりもストレスフリーであることです。
インデックス投資を選択している以上、複雑怪奇な相場を追う必要はありません。
なのに出口戦略のために、相場を読もうと神経をすり減らすのは本末転倒です。
今コツコツとつみたてているお金は、20年後の自分へのご褒美だと割り切り、
家族サービスや旅行、新たな趣味など自分たちの生活を豊かにするために使ってはいかがでしょうか?
つみたてNISAの出口戦略 その2

自分のライフプランに合わせて切り崩す
この作戦は逆に20年待たないという作戦をあえて取り、意思をもって20年未満で切り崩します。
というのも、僕たち20代、30代の20年後というと結婚して子供が出来ていれば
何かとお金が必要な時期になっているからです。
具体的にはお金が必要なライフイベントの5年ほど前から、つみたてNISAの利益をモニターし
目標金額に達したところで一定額を切り崩していくという作戦になります。
この作戦のメリット:暴落をかわせる可能性がある
その1と少し矛盾する内容になるのですが、イベントのために5年前から株価をモニターし
ある程度の基準額に達したときに切り崩す作戦なので、暴落をかわせる可能性があります。
- モニター直後に株価が上がっていればその場で売却すればOK
- その時暴落していれば5年間待つ
元本割れをさせず、つみたてNISAの譲渡益非課税という恩恵を十分に受けられる可能性がある作戦です。
2つの戦略に共通する成功させるコツ

この戦略を成功へと導く共通のコツがあります。
それは「最高利益」を目指さないということです。
何度も言いますが、投資において最高のタイミングを狙うというのは伝説級の投資家でも不可能とされていることです。
投資信託の買いどきに関して興味がある方はこちらの記事をどうぞ

もう少し、もう少しと株価が上昇しているときに欲張ると
この2020年に発生したコロナショックのように予想できない暴落に巻き込まれる可能性があります。
投資において大切なのは、攻めの姿勢ではなく、守りの姿勢です。
まとめ:つみたてNISAの出口戦略は自分の性格とライフプランで決めていこう。


以上が僕が考えているつみたてNISAの出口戦略です。
この記事のまとめ
出口戦略①:相場に全てをゆだね、20年後の結果を甘んじて受ける
出口戦略②:ライフプランごとに計画的に切り崩す。

心に余裕があるときに戦略を決めておくと、落ち着いた行動をとることができます。
何も決めずに20年後を迎えたとき、
- あなたは金に目がくらみ
- もしくは暴落でうろたえ
通常では考えられないような行動をとってしまうかもしれません。
そうならないためにも、今のうちにしっかりと出口戦略を考えておきましょう!
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